
黙然たる反骨 安藤照
―没後・戦後80年 忠犬ハチ公像をつくった彫刻家―
2025年6月21日(土)~2025年8月17日(日)
June 21, 2025-August 17, 2025
“激しくうつろう社会、時代と黙然と戦った安藤の彫刻”
“安藤の作品は、時世の雰囲気に逆らうかのごとく、素朴で静謐です”
安藤は爆弾が直撃した防空壕の中で蒸し焼かれるように悲壮な最後を遂げ、命を落とした。《忠犬ハチ公像》も金属回収令(金属を回収し、武器などの材料にする取り組み)により溶解され、渋谷駅に帰ってくることはなかった。
“戦争によって理不尽にも命と作品を奪われた安藤照。戦後80年を迎える今こそ、多くの人が知るべきだろう”
安藤が結成した「塊人社」は字義通り、人に限らず生物そのものが固まり〈量塊〉のように練り上げられる。安藤照の《トルソ》制作年不詳や《めじろ》1942年や堀江尚志《少女座像》1924年にしろデフォルメという表現形態ではなく”そのもの”には抽象度が潜み、ただ”そこにある”からこそデフォルトとなって形式化される、そこを遡行〈塑像〉する、そういった感覚へいたるのかもしれない。