“純粋ではない”は純粋そのものを規定する。
探求すること…。
追求すること?
「弁証法」とは、矛盾解決というプロセスによる思考法であるらしい。
ある存在の純粋さはけっして無条件的かつ絶対的なものではありません。それはつねにある条件に従属しているのです。この条件は、その純粋さが問題となる存在が何であるかに応じて異なります。しかし、存在それ自身のうちに潜んでいることはけっしてありません。言葉を変えれば、あらゆる(有限の)存在の純粋さは、その存在自体に依存しているのではけっしてないのです(…)。自然にとっては、自然の外部に存する純粋さの条件とは人間の言語活動にほかなりません。
『例外状態 』ジョルジョ・アガンベン/著、上村忠男・中村勝己/訳より抜粋し引用。