
日本列島を分断するフォッサマグナを突き詰めると日本人の主体性のなさ〈幼稚さ〉へ遡行しながら、わたしたちに”根源的不能性”を突きつける。そんな切迫感のある大小島真木の映像を茫然と眺めていたら、キュレーターの四方さんに展示会場をご案内いただけることに…。石橋友也の漂流物のファンド・オブジェは、われわれがうやむやに水に流そうとする現状への回避、無責任さを露呈させ、それらが浮き沈みしながら水面〈レンズ〉へと反映させ、漂わせるかのようなコンテクスト。細井美裕のサウンドインスタレーションは自然と鏡像化し、そこで内⇄外を交感することにこそ、自然との共鳴になるのかもしれないと示唆する。